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チャチャとチャイチャの物語 だい二話 くもがまたあらわれる 後半

そしてよるになりました。二ひきは、ふかふかのくもにのりうつって、まんなかにほしのあるくもにくさりをつけて、ふかふかぐもにもくさりをつけて、二ほんのくさりをつなぎあわせました。そして、二ひきはいびきをかきながら、バタンキューしました。二ひきが目をさますと、あさになって、くさりはちぎれて、わかれわかれになっていました。

二ひきは、それに気づいてもあわてませんでした。チャイチャがわっとさけびました。

「わっ。くものなかにお金がたくさんある」

「え?どこ?」

などと言っていました。

くものなかにお金があるのには理由があります。むかし、くもは人だったのです。そのお金をさわってくもになって、いっしょうそらをとんでいたのです。くもがその話をしてくれて、チャチャとチャイチャは、それがやっとわかりました。くものお金をうめてなんとかしました。

けれども、もっとおそろしいことがありました。二ひきのこやが見えないのです。くもと二ひきがねているときに、風でとばされてしまったのです。こっちは北です。でも、二ひきのこやは南です。そんなことをおもっていたら、チャチャがくもからおちてしまいました。なにもけがはありませんでしたが、こやはありません。

でも、二ひきはいいかとおもっていました。くもからはしごがおりてきました。あんしんしてチャチャははしごをのぼっていきました。てごわい風とたたかいながら….。でも、こやはありません。

そんなうちに、おわかれのときがやってきました。こやがないのでさみしいですね。

第三話も見てください。

前半はこちらからどうぞ。

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この記事を書いた人

こんにちは、Aiです。私は小学一年生からブログをはじめています。チャチャとチャイチャという二ひきのいぬがくものたびをするものがたりを書いています。第十話まであります。ぜひ見てください。

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